芸大時代の就活録8:これまでの就活の反省点を洗い出した
内定が取り消された後、暫くは落ち込んで何もできませんでした。
ただ、もう一度自分を見直すチャンスが来たと思い、ここで初めて自分の就活について振り返りました。
内定取り消しまでのお話は過去記事を読んでみてね!
まずは反省点の洗い出し!!
まだまだ反省点は沢山出てくるんだけど、大きく反省したのはこの5つ。
反省点①:自己分析をしていなかった
自己分析とは、自分のこれまでの経験や思考を整理し、自分の能力や性質、強みや弱み、今後のありたい姿などを理解することです。
自分がどんな価値観を持っているのか、これまでどういう考えでどんな行動をしてきたのか。どういった状況でどのような感情を抱いたのかなどを言語化し、そこから就活における選社軸の整理や、面接で語るエピソードの整理をします。
引用元:エンカレッジ
自己分析をすることで、自分自身が「どうありたいか」「将来どうなっていたいか」という軸を立てることができます。
この軸を立てることで、就活のみならず、自分の日頃からの行動や活動にブレなく反映させることができるんです。
私が自己分析をしなかった、ということは・・・
・将来の自分をイメージできない
・ありたい姿をイメージできない
・自分の長所や短所がわからない
⇨自分が何者であるかを把握できない
⇨どんな行動をすれば良いかわからない
手当たり次第いろんな業界を受けて、落ちまくって、落ちた理由が分からずにそのまま他の企業を受け続けて・・
といった行動は、この自己分析を怠った結果であることは明らかです。
反省点②:企業研究をしていなかった
仮に自己分析を実践していて、自分のやりたい事やありたい姿を分かっていたとしても、企業研究をしていないと、話になりません。
もし自己分析の結果、就職しない道を選んだなら別です。
でも企業に就職したいのなら、その企業について知っていることは大前提。
企業について何も理解せず、テキトーに面接受けるとか、失礼な話じゃない?
その企業を受けるということは、その企業に就職したいという意思表示。
これって自己分析とセットなんだよね。自己分析をやっていれば受ける企業も見定められるし、受ける企業の研究も自ずとできるからね。
書類選考では仮に志望動機を誤魔化せたとしても、面接となると、企業研究せずにテキトーな志望動機を並べているなんて、ソッコーでバレます。
反省点③:一つのやり方に固執していた
採用サイトの大手である、リクナビとマイナビ。
幅広い業界・職種をカバーしていて、名を連ねる大手企業から、躍進しているベンチャー企業まで募集広告を掲載しているサービスです。
エントリーから企業説明会の予約、簡単な書類選考までもこのサービスで完結できてしまうのが大きな魅力でもあります。
もちろんリクナビやマイナビが悪いと言っているわけではありません。
芸大生にとって、芸術関連で働きたいと考えている学生にとって、リクナビやマイナビだけでは、見るべき視野が狭くなってしまうんです。
別の記事でも書きますが、リクナビやマイナビをはじめとする採用サイトだけを利用するのは、芸大生にとって最適な方法ではないと思ったのです。
具体的には以下の理由などが挙げられます。
業界・業種問わず、幅広く掲載されているのが売りですが、一つの分野に特化しているわけではありません。
また企業は広告費を支払って掲載しているので、日本中の全企業が掲載されているわけではないんです。
サイト全体の中で、芸術関連の採用広告の掲載数は圧倒的に少ない!
就職したい企業が掲載していることも勿論ありますが、掲載していない企業の方が多いんじゃないかなと思います。
「採用サイトに掲載していない=募集していない」ではないんです。
もしこの記事を読んでいる芸大生で、採用サイトだけで就活しようと思っている方がいたら、それだけでは足りません!
自己分析・就きたい業種・企業を見定めたうえで、その企業の公式サイトを確認してみてください。
採用情報が載っているはずなので、必ず確認しましょう。
採用情報が載っていなければ、電話やメールで問い合わせましょう。
反省点④:手当たり次第応募していた
これは今までの反省点に関連していますが、就職活動は「数打てば当たる」ではないんです。
私も最初は、手当たり次第応募しようと思っていた訳ではありません。
どんどん落ちていくうちに、怖くなって必死になって応募数を増やしていったんです。
そして結果として「数打てば当たる」思考になっていたんです・・。
就職活動には相当の時間と労力を費やします。
エントリー⇨書類選考⇨企業説明会⇨筆記試験⇨面接数回・・・と1つの企業だけでも採用までに数多くの工程を踏むことになります。
これを何社も並行して、大学にも行って、課題こなして・・・となれば、かなり負担になりますよね。
なので、前述の反省点を踏まえながら、本当に自分が就きたい企業にフォーカスして、集中して取り組まないと、時間と労力だけが浪費されてしまう事態に!!
重要なのでもう一度言いますが、就職活動は「数打てば当たる」ものじゃないです。
まず自分の軸がしっかり作られていれば、手当たり次第受けるなんて思わないはず。
反省点⑤:企業の求める人材をイメージしていなかった
企業が採用活動を行うのは、人材を求めているからですよね。
人材を育成して、企業に貢献してもらいたいと思っています。
企業の成果や成長のために必要な人材を招き入れたいから募集するんです。
慈善活動でやっているわけではない。
私たちは、自己分析と企業研究を重ねたうえで、自分がその企業が求めている人材にマッチしているかを見極めないといけません。
逆に自分自身がその企業に入ることで、自分の人生を充実させることができるかどうかも、重要です。
要は自分と企業との間でミスマッチがないかどうかを判断することはとても大切。
結局、自分の強みも分からないうえに、企業研究も怠っていた私は、自分と企業がマッチしているのかどうかも分からなかったんです。
人材として求めていない学生が応募してきたら、企業は当然スルーします。
そこに気づかずに、私は受けては落ちての繰り返しでした・・。
就職活動で必要な準備を完全に怠っていたことで、全てがグダグダになったのが、大きな要因でした。
芸大時代の就活録9:自分が働きたい企業を自分で探すことにした
そんな反省を踏まえ、本気で自分が就職したい企業を、改めて自分で選ぶことにしました。
当たり前のこと、と思うかもしれませんが、私はできていなかったんです。
当時は「そもそも就職するか?」までは掘り下げて考えることはできなかったけど、自分が働きたいところは正直になろうと思って、一度頭をリセットしました。
やっぱり卒業後も音楽に携わっていたかったので、音楽関連の企業で就職活動を再開させました。
自分がもともと惹かれていた企業を直接調べたり、自分が在学中で携わっていた専門分野に関係する企業も探しては調べまくりました。
結局自分が行きたかった分野の企業の多くは採用サイトには載っていなかったんです。
新卒採用の案内を掲載している企業もあれば、ただ「社員募集」とだけ記載されている企業もあったり・・・
自分に合うと思った企業は、自分から履歴書を送ってコンタクトを取って主体的な就職活動にシフトして行きました。
主体的になればなるほど、就職活動のストレスが軽減されている気がしました。
芸大時代の就活録10:とある音楽業界へ応募!手応えの違いを感じた!
私が大学で学んでいた分野も活かせて、音楽に関わり続けられる企業に出会いました。
狭い業界で特殊なので、具体的にどんな企業かは伏せさせてください。
その企業も採用サイトには掲載してしなかったんだけど、新卒採用の募集をしていたんです。
ここなら自分の経験を活かせるし、納得して働けると思ったんです。
そしてこの時期(大学4年の冬)に募集しているなんて、チャンスでした。
この企業について徹底的に調べたし、ここで自分はどう働いていくか、イメージを巡らせながら、応募したんです。
その企業での採用試験では、今まで受けてきた企業とは違った感触を覚えました。
自分と企業とで、対等にキャッチボールできているのがわかりました。
面接での厳しい質問に、冷静に応えることができたし、自分がやってきたことや求めている人材としてマッチしていることを、アピールできた記憶があります。
やっと手応えを感じた大学4年生の年末。
就職活動を初めて1年が経っていました。
芸大時代の就活録11:自宅に届いた内定通知。失敗談からのおさらい!
手応えを感じた採用試験の末。
年越しで帰省する直前に、自宅アパートに1通の手紙が。
開くと内定通知。
やっと真剣に進路を考えて、真剣に就職活動と向き合った結果でした。
夏に頂いた内定とは違い、本当に納得できた結果でした。
本当に本当に嬉しくて泣きました。本気の嬉し泣き!
ここで私の就職活動は幕を閉じたのでした。
私のことなので、就職後もいろんな苦難が待ち構えています(爆)
また就職後の苦難たっぷりのエピソードは、また別の記事で書きたいと思います。
✔︎何のために就職活動するのか考える
✔︎就職活動の事前準備は必ず行う
✔︎自分の軸からブレるな
✔︎他人と自分を比べない
✔︎自分主体の就職活動を!
そもそも芸術をやっていきたいのであれば、就職は必ずしもベストな道とは限りません。芸術こそ多種多様で、いろんな進路の選び方があるので。
今回は「就職する」と決めた私が失敗を経て最終的に気づいたことをまとめました。
就職活動って人生の次の一手を決めるためのものだから、正解はないです。
ただこれから就職活動を考えている方は、ぜひこの失敗経験を参考にしてもらえれると嬉しいです!
最後まで読んでいただき有り難うございました!