芸大生の進路悩みあるある!
就職すべき?就職すれば夢は叶う?
芸大に入学するとき、どんな気持ちで入学しましたか?
将来の目標が明確になっている人もいれば、まずは漠然としているけど、好きな芸術分野で将来の進路を決めていきたい・・・という人までさまざま。
入学時は漠然としていても、大学3年あたりで、今後就職すべきか、就職しない道を選ぶか・・と意識する人も少なくないでしょうか。
私が芸大生だったとき、私の周りは大学院へ進学したり、就職せずにそのままアルバイトをしながら、芸術活動を行なっていく人だったり・・さまざま。
この悩みには正解はありません。
自分自身が「今後どうありたいか」によって、選択肢を自分で作って選んでいくもの。
まずモヤモヤっとそんな悩みが芽生えたら、一度徹底的に、自分について考えてみることをオススメします。
自己分析を最初にトライしてみてください!
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自己分析がまだの方は、まずはこの記事をオススメします。
私はなかなか周りに相談はできませんでしたが、それでも学科や部活の友人や先輩、先生と話すなかで気づいたことをまとめていきたいと思います。
芸大生の進路ってどんなものがあるの?一例を紹介!
芸術関連の学校に通う方々はもうすでにご存知だと思いますが、まずは各芸術分野でどんな進路があるのか、一例をまとめてみました。
ぶっちゃけ言うと、就職しても就職しなくても、どんな道にも進めます。
ただ、就職という方向からアプローチするか、就職せずにアプローチするかはアナタが思い描くプラン次第です。
映像系の先輩・友人の場合
あくまで私の周りの先輩や友人の進路です!
振り返ってみると、みんなバラバラでしたね。
映像と一括りにしちゃったけど、私の大学には映像制作だけではなく、演技や脚本・監督を育成するカリキュラムが整っていたので、進路はかなりバラバラだったような印象です。
美術系の先輩・友人の場合
美術系の友人や先輩って殆どいなかったんだよな・・。
洋画・日本画や彫刻など、美術も一括りにはできないですが、美術の教員を目指す方が多い印象でした。
なかなか絵画や彫刻といった分野に特化した企業が多くはない印象。
さらに言えば、最初から独立して作家として食べていくにはなかなか厳しい世界。
漫画家なども売れて軌道に乗るまでは、ダブルワークをして生活費用を賄っていく必要があるところも現状です。
デザイン系の企業に就職したり、一般企業に就職しながら作品制作を継続したりと様々です。
その分大学院に進学して、さらに自分の道を見極める方もいる印象でした。
デザイン系の先輩・友人の場合
筆者の学校には広告デザイン・空間デザインなどを学ぶデザイン専攻があったんですけど、デザイン関連に関しては、就職する方が多い印象でした。
最初からフリーランスになっている方は私の代では知らない(私が知らないだけでいるかも)しれませんが、デザイン関連を専攻している方は、企業の幅も広く、柔軟に就職先を選べます。
とはいえ全員が就職するとは限りません。
筆者のような総合芸術系の大学であれば、他学科の友人と起業したり、最初からフリーランスとして活動するなど、選択肢は豊富にあるかと思います。
音楽系の先輩・友人の場合
音楽関連の進路については他の分野よりも細かく答えられます(笑)
筆者は音楽を専攻していましたが、就職組と進学組、個人活動組と分かれましたね。
大学院への進学は一定の割合でいます。
大学院に行きながら、さらに進路を見極める人もいますし、本気でゼミに専念する人もいました。
作曲や編曲の経験を生かして、企業に就職する人もいれば、私のように制作ではないものの音楽業界に就職する人もいますが、割と少数です。
音楽業界への就職は、採用サイトから就職できる人は少ない印象でした。
逆に学生時代から企業にアルバイトしていて、そのまま就職する人が多かったです。
Youtubeやニコニコ動画などの媒体で音楽を制作しつつ、音楽制作を受注している人もいますが、かなり少数でした。
文芸系の先輩・友人の場合
文芸というと就職している人が多いイメージでした。
もちろん就職せずに「とりあえず卒業してから考える」系もいたけど、私の周りは就職している人が多かった。
出版社以外の企業に就職する人も一定数いる印象です。
ライターや記者、作家活動に専念する人と、一般大学と同様に文系学生として、芸術関連以外の企業に就職する人も多いです。
在学時に既に作家として本を出版している友人もいましたね。
そういう意味では文芸に関してはハッキリと進路が分かれていたなと思います。
写真系の先輩・友人の場合
写真を専攻していた先輩や友人は少し他の分野と違うというか、特殊な進路を選択する場合が多い印象です。
写真家に師事しアシスタントとして働き、その後独立する、という進路の選択肢があります。
師事する場合、採用サイトに募集要項が載っていないケースが大半。
学校の人脈を活かしたり、師事したい写真家に自分からアプローチするなど、アクションが必要になります。
一般企業に就職しながら、プライベートで写真を続ける方もいます。
ただ、そのままプロの写真家になるか、趣味になるかはその人次第で変わります。
就活すべきか悩んだら① 自分は今後何をしたいか?
ザッと私の周りの先輩や同級生の進路を思い出して書いてみました。
書いてわかるように、就職する人もいればしない人もいます。
とにかくバラッバラ!!!!
でもそれが芸大の普通だと思います。
この分野は、就職が最善の道というわけではないんです。
一旦企業に就職して生活の基盤を整えながら、個人活動を行う人もいます。
就職を選択せずに、自分自身で稼げる方法を見つけてアクションする人もいます。
よく電車の中吊り広告で「就職率99%」みたいな文句を掲げる大学の広告がありますけど、芸大に関して言えば、この就職率ってなんの参考にもならない・・。
ルートが沢山ありすぎて、完全に「その人が何をしたいか」に委ねられているから。
芸大の就職課も情報は提供してくれるし、サポートもしてくれますが、あくまで一般論的な話。
そんな中で就職するかどうか迷っているアナタがまず考えるべきことは
「自分が今後何をしたいか」を振り返ること。
しつこいようですが、その際には自己分析を実践してみてください。
選択肢があまりにも多いので、「今後何をしたいか」を明確にしないと、迷いまくります。
就活すべきか悩んだら② 実現に向けた方向性を決めよう
自分自身の「今後ありたい姿」を掴んだら、次は実現に向けた方向性を決めましょう。
「今後ありたい姿」にたどり着くために、色んなルートがあります。
前述した写真家であれば、企業で働きながら個人活動をする人もいますし、写真家に師事して独立を目指す人もいます。
「作曲して生きる」場合にも様々なルートが。
ゲーム制作会社で音楽制作担当として働きながらキャリアを積んでいく方法。
フリーランスとして、Youtuberやアーティストに楽曲を提供してお金を得ていく方法もあります。
同じ「作曲」でも形やアウトプットの方法は全然違いますよね。
「ありたい姿」まで分かったら、その姿を実現するためにはどのような方向からその姿に向かって進むのかを洗い出してみてくださいね。
いくつか方法やルートが洗い出されたら、今自分に合っている選択を検討してみてください。
ゼミの先生も色んなキャリアを積んできています。
悩んだら相談すると、新しいルートを提案してくれるかもしれません。
自分で考えて決めることが大前提ですが、そのサポートとして大いに学校を活用してください。(期待しすぎない程度に活用するのがポイント)
専攻とは違う分野にのめり込む人もいますよね。
そういう方は、どちらかというと学外活動に専念して、そのままその道へ・・という方もいます。それも選択肢としては素敵ですよね。
就活すべきか悩んだら③ 悩むのであれば、就職活動するのもアリ
それでも自分の進路に悩んだら、一回就職活動をしてみるのもアリです。
就職活動を通すと自分が本当にやりたかった本音が洗い出される良い機会だからです。
「本当にこの企業なのか?とか本当に就職なのか?」という疑問も芽生えてくると思いますが、それこそ自分の進路と向き合っている証拠。
最初から「就職するために大学入ったんじゃない!」とか「芸大に入ったんだから就職するのは負け」とか、過去に筆者が発動していた発想は一回取っ払って、就職活動のプロセスを踏んでみてください。
就職に疑問を持てばそれで一つの結論ですし、自分にマッチした企業と出会って納得して就職できれば、それもまた一つの結論です。
さいごに:大切なのは「ありたい姿」を軸にすること
✔︎まずは自己分析から
✔︎どの分野も進路は多種多様
✔︎自分のなりたい姿をイメージして
✔︎実現には色んな方法がある
✔︎一度就職活動してみるのもアリ
大学でも友達が少なかった筆者が、自分の周りの人達の進路を思い出しながら、まとめてみました。
正直「芸術」と言ってはいるものの、この話って芸術のみならずどの学生にも言えることなんですよね。
分野は違えども、世の学生は同じような悩みを抱えます。
その中で「ありたい姿」という軸を持つことが大切!
その軸に肉付けするように、自分の人生プランを立ててみると良いかなと思います!
悩むことはこれから沢山出てくると思うけど、自分にとっての素敵なイベントだと思って大切に過ごしてくださいね。
この記事が参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、有難うございました!